ジジちゃん

経験の無い猛暑日が続いて、地に在る全ての物が溶けて行く感覚でした。
風が吹いても、熱風を浴びるだけで、本来の涼を求められないでいました。
地は季の色さえ褪せてしまいそうで、天の円球だけが色濃く輝いていました。

あなたは、地に在る優しい愛に見守られて、旅立ちます。
ひとすじ頬伝う涙に込めて、正直な想いをあなたに送ります。
あなたは応えて、約束するように潮騒の音と香りを残して、幸せなまま行きます。

遠く離れるとも、心と魂は繋がり、いつも傍に在ります。
今日までのように明日からも、心の中で一緒に未来を歩みます。
そして、優しい愛を知るあなたは、いつまでも安らかで幸せです。

涙が教えてくれるのは、「優しい愛は、正直な想いを涙に込めて」。
合掌。

ご依頼主様　　和歌山県岩出市　F様

告別　　　　　ジジ　平成30年7月17日