ひかりちゃん
雨はしとしとと秋雨となり、音無く落ちて来ていました。
高速西側の海上は、入道雲を抱えて青空が覗いていました。
二つの季が同居して、戸惑いながら、ゆっくりと移ろい行くようです。
遠いあの日と同じ、慈愛に包まれて、あなたが旅立ちます。
正直な愛は、隠れること無く、いつだって目の前に在りました。
誠実な情けは、溢れんばかりに、いつもあなたを慈しんでくれました。
慈愛は等しくあなた達に注がれ、それはこれからも祈りの中に在ります。
あなた達が、健やかで安らかでありますよう、誠実に祈っています。
そして、いつまでもどこまでも幸せでありますよう、正直に願っています。
涙が教えてくれるのは、「慈愛となる愛情は、誠実で正直な心が在るから」。
合掌。
ご依頼主様 大阪府東大阪市 I様
告別 ひかり6歳 平成30年9月22日