まろんちゃん
ラッシュアワーのテールランプは、時を止めたまま、自動車道で連なっていました。
急遽下道へと舵を切り、緩やかな流れのまま、北へ北へ向かいました。
青黒い空には、見慣れた星が瞬き、秋の日は幽に速く昏れていました。
大勢の家族に見守られ、可愛いあなたが旅立ちます。
それぞれの愛が、優しくあなたに触れて、見送ります。
様々な想いが、滲む景色の向こうで、揺らいでいます。
信頼の愛は、途切れること無く注がれ、いつもあなたには安心が在りました。
其の証しに、あなたはいっぱいの癒やしを振り撒いてくれました。
毎日寄り添った愛は、離れまいと、祈りの中で繋がります。
涙が教えてくれるのは、「信頼の愛は、寄り添う日常を反映して」。
合掌。
ご依頼主様 奈良県三郷町 M様
告別 まろん16歳 平成30年10月28日