ももこちゃん
冷たい風に吹かれて、紅葉の始まった枝は、幽に揺れていました。
空半面のうろこ雲は、ゆっくりと北へ押し寄せて、動いていました。
家族の深い祈りの中で、爽やかにあなたが旅立ちます。
長年共有した幾つもの季は、あらゆる場面で映えるあなたでした。
今深まりつつある秋となって、もの悲しさに心押しつぶされそうです。
それでも、あなたに感謝を述べて、幸せだった日々を噛み締めます。
いつまでも、可愛いあなたを想い、これからも季を巡り偲びます。
瞼閉じれば、凛とした其の姿が、美しい景色に浮かびます。
愛は、愛しきもの全てを抱きしめて、歩を進めます。
涙が教えてくれるのは、「愛しきを抱きしめれば、凛とした姿が在って」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 U様
告別 ももこ17歳 平成30年11月1日