恋（れん）ちゃん

朝から雨がしとしと降る日で、春の息吹は潤って行ったことでしょう。
窓ガラスの細かな水滴に、伝っては落ちる儚さを見ていました。
閑静な昼下がり、家族の祈りの中、あなたが旅立ちます。

思いやりの愛は、悲しみの中でさえ、心苦しい程に気遣いを見せてくれています。
其の愛は、もちろんあなたにも伝って流れ、変わらぬ優しさで包みます。
いつだって、どこだって、あなたを慈しみ思いやる愛ですね。

遠い日より、いつまでも一緒だと、交わした約束は果たされます。
愛はあなたの傍にいつも在って、想いはいつまでも寄り添います。
心の中に在る消えない想いは、約束通りに繋がり続けます。

涙が教えてくれるのは、「決して消えない想いは、約束通りに為されて」。
合掌。

ご依頼主様　　和歌山県和歌山市　W様

告別　　　　　恋15歳　平成31年3月4日