きのこちゃん
薄暮に三日月が浮かび上がって、温かい光で焼けた空を見守るようです。
少しの冷気を帯びて微風は、優しく幽に処々を渡って行きます。
穏やかな春隣に、愛しい無垢なあなたが旅立ちます。
パパとママと三人で、最後の散歩に出て、移ろう季を感じます。
心地良く腕に抱かれて、過ぎた日を懐かしむように瞳閉じます。
円な瞳が見て来たものは、ずっと変わらない優しく温かい愛でしたね。
其の愛は、いつもあなたの傍に在って、あなたを守り通す永遠の愛です。
あなたが大好きだから、あなたを呼んで、見つめ続けます。
あなたを決して忘れないから、感謝しながら、偲び続けます。
涙が教えてくれるのは、「永遠の愛が見つめ続ける、無垢な愛」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県海南市 Y様
告別 きのこ14歳 平成31年3月12日