ミイヨちゃん
堪えきれない様子で天涙が、ぽつぽつと落ち始めていました。
開いた百花にとっては、待ち望んだ潤いかも知れません。
惜別の涙と混じりながら、地に染みて、思い出は溶け入って行くようです。
長年の労をママに労われて、音無く春雨の散る中、あなたが旅立ちます。
あなたを愛して慈しんだ日々は、過ぎてみれば空なのかも知れません。
しかし空は色にして、愛して結んだ絆の真実は、確かに存在しています。
想いも消えないまま残り、あなたの生きた証しは、心に在り続けます。
あなたと一緒の長い年月は、それほど大切で忘れられないものです。
また会えると願って、深く深く感謝に頭を垂れます。
涙が教えてくれるのは、「空は色にして、愛の真実は心に在って」。
合掌。
ご依頼主様 奈良県桜井市 T様
告別 ミイヨ24歳 平成31年3月30日