ムウちゃん
金色の聖観音が見下ろすヨットハーバーに来て、祈りは渡ります。
雫は、ポツポツと海に波紋を作り、消えては結んで浮かんでいました。
パパは付き添い、時折遠くを見つめて、たまらなく切ない表情でした。
愛も寄り添い、優しく触れる中、あなたが旅立ちます。
はち切れんばかりのあなたの笑顔が、とても喜びの毎日でした。
あなたの大きな体にあどけない仕草が、とても癒やされた日々でした。
幸せはそこかしこに在って、足りた日常でした。
慎ましくも、其れ以上望むことは無いほど、充ちていました。
これから、心に生きるあなたと、感謝の日々を歩みます。
涙が教えてくれるのは、「忘れられない笑顔に、足りた日常を知って」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 D様
告別 ムウ7歳 令和元年5月14日