ぽーちゃん
古の都に遠雷を見て、東空は不定期に明るくなっていました。
西空には木星が、畝傍の山の端に近づいていました。
大和三山に囲まれた地で、家族に見守られて、あなたが旅立ちます。
あなたの笑顔に励まされて、あなたの仕草に癒やされ続けて来ました。
失った深い悲しみの中で、幾度となく感謝に頭を垂れます。
手を合わせれば、無垢なあなたが何かに守られている気がしてきます。
願いは祈りの中で、大気を渡り、愛のもとあなたを包み込みます。
変わらない可愛いままのあなたが、見つめる先の神聖に安らかです。
消えない想いの中で、いつまでも、優しくて温かい愛の中に在ります。
涙が教えてくれるのは、「愛しきは、神聖にして、真の愛の中に在って」。
合掌。
ご依頼主様 奈良県橿原市 Y様
告別 ぽー8歳 令和元年9月4日