マシューちゃん
夜になると春雨は上がって、蒸し暑い夜となりました。
大型連休の所為か、街の喧騒は無く、静寂の中でした。
遠いあの日と同じ、多くの愛の見守る中、あなたが旅立ちます。
慟哭が大気を渡り、更に幽な時が訪れます。
涙は、あなたと歩んだ日常が、かけがえのないものだという証しです。
思い出は、日めくりのように、ひとつひとつが煌めいて、めくれて行きます。
遠い日、慕ったように、またふたり一緒に仲良く居られますね。
地上のそれぞれの愛は、変わらずに、あなた達の幸せを同じく願っています。
伝える感謝の言葉は、残された愛にも、幸せが在るからです。
涙が教えてくれるのは、「暦のような思い出に、幸せがいっぱい詰まっていて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 N様
告別 マシュー15歳 令和6年4月29日