チロちゃん

夕暮れ近く大河を照らす陽の光は、目の高さほどに傾いていました。
穏やかな一日が過ぎようとしています。
高い青空へ、いくつもの幸せな思い出を残して、あなたが旅立ちます。

涙の中にあなたの姿を見る家族は、あなたが居たありがたさに手を合わせます。
思い出をまた一つ重ねたばかりなのに、信じがたい悲しみが襲います。
面影は、いつも愛らしい面影は、家族の瞳に閉じこめてお別れします。

別れを惜しむように、明るさはゆっくりゆっくりと、
青は赤に変わって久しく留まって、全てがゆっくりと過ぎるようです。
あなたの生きた証しの一年一年を、思い起こすようにゆっくりと。
その遙かさはチロちゃん、
あなたへの感謝以外何も表す事が出来ません。

涙が教えてくれるのは、「遙かな思い出に、自然はゆっくりと動いて」。　　　合掌。

ご依頼主様　　和歌山県和歌山市　Ｙ様

告別　　　　　　チロ１６歳７ヶ月　平成２２年１月３日

コメント 4

ほりけんさん、xml_xslさん、はっこうさん
nice!をありがとうございました。
by 枝動 (2010-01-14 16:04) 

shinさん
nice!をありがとうございました。
by 枝動 (2010-01-15 00:23) 

袋田の住職さん
nice!をありがとうございました。
by 枝動 (2010-01-15 13:15) 

kohtyanさん
nice!をありがとうございました。
by 枝動 (2010-01-15 21:40)