ロビンちゃん
太陽は行く夏を惜しむかのように、じりじりと照りつけていました。
騒々しかった蝉の鳴き声は、物静かな虫の音に変わり、雰囲気は一変します。
短い夏は、何を惜しんで急ぎ過ぎようとするのでしょう。
あなたをいとおしむ家族は、丁寧にあなたに触れてお別れします。
あなたの永遠を望み、しっかりと目に心に想いを閉じこめます。
あなたへの想いは、過ぎる季節の中で刻み込まれて行きます。
クッキーちゃんとまた仲良く遊んで下さい。
虹を越え銀河を越えて、祈りはあなた達に届きます。
はるかな想いは、はるかに時空を越えて、星になったあなた達に向かいます。
遠く南の夜空に、あなた達のサザンクロスが輝いています。
涙が教えてくれるのは、「時空を越える想いは、永遠の幸せ」。
ご依頼主様 大阪府大阪市 M様
告別 ROBIN12歳 平成21年8月21日
テリーちゃん
お家の隣の公園に人影はなく、ただひっそりと息をひそめてあなたを見送ります。
そびえる鉄塔のてっぺんに赤色灯が、あなたを導くように優しく灯っていました。
パパとママの愛と祈りの中を、あなたが天国へ旅立ちます。
ふと気づくと、傍らに親子の花火が上がります。
七色の光りは無数に飛び散って、美しくもはかなく消えて行きます。
あなたの居た風景も全て、色とりどりに美しく輝いていました。
覚悟は、最後の覚悟は・・・・・、それでもなお辛く儚いものです。
分身のようなあなたに、やはり別れは厳しく心痛いものです。
当分彷徨いそうな心は、何にすがればよいのでしょう。
ただただあなたに感謝して、祈り続けます。
涙が教えてくれるのは、「覚悟の愛も、なお彷徨って」。 合掌。
ご依頼主様 大阪府大阪市 M様
告別 テリー10歳 平成21年8月12日
ロンちゃん
カーラジオから流れる高校球児の熱戦は、暑さを忘れさせる爽やかさと潔さがあります。
郷土の期待と声援を一身に受け、全力で駆け抜ける最後の夏は、
互いの汗と涙が、憧れの土にしみこんで行きます。
惜しみない拍手の中で、夏の大会、熱く篤い夏が始まりました。
彼らに見るものは、あなた達家族と同じです。
互いを思いやり信じ合い、愛を受け止めて、喜びも悲しみも全力で駆け抜けてきました。
喜びの汗も悲しみの涙も、深く深く心にしみこんできました。
几帳面なパパは、最後にねぎらいのメッセージを残して、手篤く見送ってくれました。
優しい家族は、あなたの側に付いていてくれます。
そこに全て解り合える、強く固い絆があります。
爽やかなあなた達家族を見守るように、誇らしげに五重塔はたたずんでいました。
涙が教えてくれるのは、「思いやり信じ合う事は、絆の下で自然に」。 合掌。
ご依頼主様 奈良県生駒郡 N様
告別 ロン15歳 平成21年8月8日
みいちゃん
蝉しぐれを聞きながら、緑もしおれそうな暑い夏の到来を感じていました。
傍らのせせらぎに鴨が、涼しげに悠々と泳いでいました。
二つ三つ低い声で鳴いて、あなたに別れを告げるようです。
あなたの旅立ちに家族は、優しく丁寧に見送ります。
わきたつ雲さながら、もくもくと積み重なる想いは、今祈りの中です。
愛する想いと涙は、軽くなったあなたの体にそっと落ちて、触れて行きます。
いつでも帰ってきて欲しいと願うは、あなたの居ない風景を心が信じようとしないから。
叶わないなら夢で会いたいと、ひとすじ枕をぬらして眠りにつきます。
長年一緒に暮らした愛すべきあなたは、やがて心の中で永遠です。
心は裏切ることなくいつも、あなたに会わせてくれます。
涙が教えてくれるのは、「積み重なる幸せと思い出、心いっぱいのあなた」。 合掌。
ご依頼主様 和歌山県紀の川市 N様
告別 みい14歳 平成21年8月8日
エルちゃん
二年ぶりに訪れた街は、少し様子が変わっていて、少しずつ少しずつその風景を変えて行くようです。
ぽつんと残り、天に向かう木立からの蝉しぐれが、いっそう暑さを感じさせていました。
それでも地には、さわやかな風が渡っていました。
地にある変わらぬ愛は、あの日と同じ祈りであなたを見送ります。
あなたの旅立ちを、変わらぬ優しさで包んでいます。
エルちゃん、幸せでしたね。ママの抱っこはとても温かかったですね。
キリちゃんとまた仲良くね。
パパとママの愛は、とても大きく深いものを感じます。
永遠の家族である事を、その涙に見ます。
幸せなあなた達の感謝も、空いっぱいにあふれています。
涙が教えてくれるのは、「祈る心とあふれる感謝・・・・・永遠の家族だから」。 合掌。
ご依頼主様 奈良県奈良市 N様
告別 エル18歳 平成21年8月5日
くうちゃん
閑静な住宅街に新しい公園があり、まだ背丈の低い木々がそよ風に揺れていました。
西の空は、雲間が金色に輝いて、青は藍に色を変えようとしていました。
帰巣を急ぐ野鳥の群れは、南の空へ・・・・・。
その空へあなたが旅立ちます。
幼子の泣く声が少し響いて、あなたの存在を知ります。
大切な家族として、一緒に育ってきた事がよく解ります。
あなたは永遠にその心に生きて、その愛と共に歩みます。
一つ一つのあなたを確かめるように、その仕草は丁寧です。
子供達の成長が楽しみですね、くうちゃん。
空からいつも見守っていて下さい。
家族もあなたを、いつも偲んで見ています。
涙が教えてくれるのは、「心に生きて、愛は成長して」。 合掌。
ご依頼主様 京都府木津川市 S様
告別 くう7歳 平成21年8月1日
ハチちゃん
珍しく雨は朝から降りしきり、銀色の風景を見せていました。
昼前に漸く晴れ間が見えた時、あなたは天使になりました。
天にある悲しみが落ちる時、地にある涙は、どうしようもなく溢れ出てしまいます。
あなたもその名の通り、家族想いの偉大な存在だった事でしょう。
一途なあなたが偲ばれます。
家族の愛と優しさに支えられ、あなたはそれに応えてくれました。
純真なあなたの姿に、家族はたくさんの幸せをもらいました。
心からの感謝は、祈りと共に悲しみを越えて行きます。
笑顔の日々を思い出して、感謝で天を仰ぐ心があります。
家族ならではの、言葉に出来ない想いがあります。
ハチちゃん、ずっと一緒の家族だよ、これからも繋がっているからね。
涙が教えてくれるのは、「一途さは、その愛に応える純真な姿」。 合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 G様
告別 ハチ14歳 平成21年7月27日