風太ちゃん
朝、雪がちらついて、みるみるうちに町を白く染めていました。
寒気に包まれ、強風に打たれて、身も心も凍えてしまいます。
あの日のように、変わらない愛のもと、あなたが旅立ちます。
堪え切れない涙は、木枯らしに飛ばされ運ばれます。
あなたの思い出はいっぱいに詰まって重く、足元から離れません。
慈しみ愛でた常住の心は、泣けるほど清らかなものです。
虹の景色に、あなた達の面影を見て、偲びます。
楽しく幸せな幾つもの場面が、天地いっぱいに広がります。
それぞれに、深甚の感謝で全てを抱きしめて、礼を尽くします。
涙が教えてくれるのは、「慈しみ愛でた心は、常住の清らかさで」。
合掌。
ご依頼主様 奈良県桜井市 H様
告別 風太16歳 令和6年1月24日