さくらちゃん

河川敷に来て、少し強めの風の中に居ました。
甲高い野鳥の声を聞きながら、愛は佇んでいます。
最後まで慈しむ愛に見守られて、あなたが旅立ちます。

円な瞳が見て来た美しいものが、風に立ち、なお支えとなります。
長い間に、安心と信頼を得て、日常に普通に在りました。
そして絆となって、壊れない固さとなって、傍に在ります。

美しいとされる全ての形容が、その愛に在って、寄り添います。
これからも、心に生きて、ずっと一緒に歩みます。
遠い日の約束は、美しいままに、その愛に在ります。

涙が教えてくれるのは、「愛には、全ての美しい形容がついて」。
合掌。

ご依頼主様　　和歌山県和歌山市　Ｓ様

告別　　　　　さくら12歳3ヶ月　令和2年7月18日