銀次ちゃん
海辺に佇む家は、穏やかな海風を受けて、静寂の中でした。
波止に糸垂れる人影は、身動き一つ無いようで、時は止まっているかのようでした。
柔らかな朝日を受けて、家族の祈りの中、あなたが旅立ちます。
巡る思い出を振り返れば、其処に賢いあなたの姿が在ります。
家族の絆そのものであったあなたに、感謝の言葉しかありません。
あなたの頑張ってきた姿に、万感の思いで手を合わせ、別れを告げます。
鏡のような海を眺めては、心温かい深き愛を知ります。
青の鮮明な空を仰いでは、心優しい広き愛を感じます。
大自然の中で大きな愛に育まれ、いつも幸せなあなたが居ました。
涙が教えてくれるのは、「固い絆は、深くて広くて大きな愛に育まれて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県日高町 I様
告別 銀次16歳 平成30年1月3日