チビちゃん
降りしきる雨は梅雨入りを思わせて、音立てて地に染みていました。
煙る山を臨みながら、新緑がより萌えることを感じていました。
そうして季が移ろいゆく中で、幸せなあなたが旅立ちます。
いつもの愛は、憔悴する中でも、あなたに感謝して見送ります。
其の清らかな愛は、天地いっぱいに正直な想いを伝えて、送り出します。
優しく温かく日々包まれて、毎日が楽しかったことは云うまでもありません。
ふと見上げた空に虹がかかれば、あなた達の面影が在ります。
皆んな安らかで健やかで、遠いあの日の可愛いままです。
愛は正直な想いで、頭を垂れて偲び続けています。
涙が教えてくれるのは、「清らかな愛は、感謝で正直な想いを伝えて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県岩出市 I様
告別 チビ13歳 平成30年5月30日