ミニヨンちゃん
小雨はすぐに上がって、星も月も無いままに、宵を迎えていました。
生暖かな夜は幽な時を過ごして、其の終わりへとゆっくり向かっていました。
いつもの愛は、傍らを花で飾り、愛しいあなたの旅立ちを見送ります。
積む悲しみに、空模様と同様に、心重苦しいまま彷徨います。
それでも愛は、気丈にあなたに接し、衰微な姿を見せることはありません。
本当の愛は、優しさや温かさが在るのは無論、毅然とした様も持ち合わせています。
愛の清らかさに抱かれ、幸せなあなた達が居ます。
其れは常住不断にして、あなた達の幸せも変わることはありません。
其れは祈の中に存在して、いつだってあなた達の周りに在ります。
涙が教えてくれるのは、「いつもの本当の愛は、凛とした毅然を持ち合わせて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 A様
告別 ミニヨン18歳 平成30年12月21日