とらちゃん
梅雨空は戻り、雨の声は、一日中続いていました。
夜の帳が下りて、星も無く、寂しく静かな田園の中でした。
それでも、地上の愛の優しさと温かさの中、あなたが旅立ちます。
遠いあの日と同じように、家族皆んなであなたを労います。
あなたは凛として、大輪の花のように、煌めいてくれました。
ふたつの愛は、長い間、支え合う清らかな愛でした。
同じ季を巡りながら、あなた達を偲びます。
感謝の言葉は、あなた達に届き、家族の常住の愛を知るでしょう。
あなた達が、いつまでも健やかで、安らかであることを願っています。
涙が教えてくれるのは、「愛しきは清らかで、大輪の花のように煌めいて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県御坊市 S様
告別 とら23歳 令和3年6月16日