がーちゃん
靄に霞む湾岸で、海の遠景は白色でした。
夕刻を迎えて陽はなお高く、ギラギラ色の照り返しは帯になっていました。
地を這うそよ風に吹かれて、無垢なあなたが旅立ちます。
家族の祈りもまた清らかで、涙は堪えきれずに頬伝います。
伝えたい事はたくさん在って、振り返る場面は多すぎます。
それは、幸せそのもので、満ち足りた日常でした。
空を見上げれば、美しい風景にあなたが居ます。
遠く離れても、心と魂は通い合います。
愛は感謝で、過ぎた日を忘れずに、想い抱きしめます。
涙が教えてくれるのは、「想い抱きしめたなら、満ち足りた日常が在って」。
合掌。
ご依頼主様 大阪府大阪市 O様
告別 がー17歳5ヶ月 令和3年5月25日