ウェンディちゃん
眠りにつこうとする街のしじまの中で、家族に優しく見送られ、あなたが旅立ちます。
あなたと家族だけの、多くを望まない慎ましい時と空間がありました。
眠れない家族は、眠りにつこうとするその愛に、そっと「おやすみ」を囁きます。
街の灯りに照らされた大淀の堤は、大きく高く目の前に立ちはだかるようです。
まるで、悲しみを閉じこめるかのように、歩みを止めさせるかのように。
多くを望まない愛はきっとそれを越えて、安らかで、穏やかで、感謝の岸辺にたどり着くのでしょう。
ウェンディちゃん、本当に長い間ありがとう。
虹のゆりかごで、ゆっくりと体を休めて下さい。
心に映り込んだあなたの笑顔は、夜も七色の光りに包まれています。
涙が教えてくれるのは、「愛は慎ましく、多くを望まず」。 合掌。
ご依頼主様 大阪府大阪市 U様
告別 ウェンディ17歳 平成21年10月30日