ウィンディちゃん

遠景の山々は、雪を冠して連なり、朝の陽光を浴びていました。
晴れ渡る大気は、透き通るほどに清々しく、一日が始まります。
白い雲の情景は、あなたが居るようで、面影映してあなたが旅立ちます。

其の大きな瞳で見て来たものは、温かい家族の愛でしたね。
其の愛は、いつもあなたの傍に在って、優しさに満ちていましたね。
無垢な魂は、そのままに、天へ駆け昇り清らかに光るようです。

あなたと家族の愛は、冬の景色の真白の如、何の混ざり気もありません。
そんな愛に支えられて過ぎた日、互いに幸せは足るを知るものでしょう。
あなたの生きた証しは、しっかりと家族の胸の中に在ります。

涙が教えてくれるのは、「無垢な魂は、心の中で記し続けて」。
合掌。

ご依頼主様　　奈良県桜井市　S様

告別　　　　　ウィンディ11歳3ヶ月　平成31年2月1日