のりすけちゃん

星の隠れた夜空は、もの悲しく味気ない風景でした。
真冬だというのに、生暖かい大気は、潤いなく澱んでいるかのようでした。
花いっぱいに飾られ、最後の愛に触れて、あなたが旅立ちます。

積む悲しみは、計り知れなくて、暗闇を心彷徨います。
長い間あなたと一緒に居れたことに感謝して、明日を奮い立たせます。
出会いから今日まで、あなたのおかげで、日常は慎ましくも足りていました。



虹の景色に信頼の愛が在り、常に其れは寄り添います。
励まし合い支え合った其の愛ですから、泣けるほど身体に溶け入っています。
愛しき愛に負けぬよう恥じぬよう、前を見据えて明日へ進みます。

涙が教えてくれるのは、「信頼の愛は、明日を奮い立たせて」。
合掌。

ご依頼主様　　奈良県天理市　K様

告別　　　　　のりすけ17歳　平成31年2月7日