らいるちゃん
ほんのはらりと天涙は落ちて、すぐに十五夜月は顔を出していました。
月の明かりに浮かぶ白い雲は、夏のようにうず高く積もっていました。
不安定な秋は、このまま情緒無く冬を迎えるのでしょうか。
あの日と同じ愛に包まれ、徳を積んだあなたが旅立ちます。
徳を積む証しは、其の穏やかな笑顔に見られます。
其の徳は、家族の大きな愛にあることが解ります。
其の大きな愛は、常にあなた達の周りに在って、絶えません。
遠く虹の場所にあなた達が居ても、容易に届けられます。
地と天の心と魂をつなぎ、ひとつの想いで支え合っています。
涙が教えてくれるのは、「徳を積む証しは、家族の其の愛に在って」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 S様
告別 らいる14歳 令和元年11月11日