ミーちゃん
風は大河を渡り流れ出て、強弱不規則に舞っていました。
梅雨の晴れ間は、なお蒸し暑さを留めて、体力を奪うようです。
愛が風に立つ中、ママの見守る中、あなたが旅立ちます。
堪えきれない涙は、頬を伝い、あっけなく地に染み入って行きます。
どうしようもないことは確かに在って、空しさだけが残ってしまいます。
でも、愛したことは真実であって、感謝の想いはきっと届いている。
遠い日より愛は、あなたを守ると誓いを立てて、そのように過ぎました。
どんなに辛くて苦しくとも、果たせた充実感に支えられています。
風に向かう愛は、穏やかに見守る愛へと繋がって行きます。
涙が教えてくれるのは、「愛しきを守る為に、愛は風に向かって立って」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 K様
告別 ミー15歳 令和2年6月20日