ミューちゃん
入り込んだ寒気に、そよぐ風は冷たく吹き抜けていました。
流れる鉛の雲は、低く重く、時折射す陽が救いでした。
家族の深い祈りを受けて、あなたが旅立ちます。
流れる涙は頬伝い、心の痛みに凍てつくようです。
流れた年月の重さに、その命の重さに、解っていても受け入れ難いものがあります。
漸く、「ありがとう」を絞り出して、彷徨う心を落ち着かせます。
真っ直ぐにあなたが見つめたものは、温かい愛でしたね。
其の愛は、いつも寄り添い、優しく接してくれましたね。
そして、あなたの愛が応えてくれたからこそ、感謝の涙が零れるのです。
涙が教えてくれるのは、「通い合った愛に、感謝の涙が零れて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県海南市 U様
告別 ミュー20歳5ヶ月 令和3年12月19日