ニコちゃん
三日ぶりに太陽を見た朝は、暖かくて穏やかでした。
東へ東へ舵を取ると、50m先の視界を失うほどの霧に包まれました。
そして、豊かな光の下、いつもの祈りの中、大好きなあなたが旅立ちます。
いつも愛情いっぱいのあなたが、あどけない仕草で癒やしてくれました。
そして、いっぱいの楽しい時間は過ぎて、足る幸せを感じます。
大好きなあなたが、これからも健やかでありますよう、感謝で手を合わせます。
季に映り煌めいた風景が、また、虹の景色に加わります。
あなた達それぞれの、かけがえのない風景が其処に在ります。
幾つ季を数えても、決して色褪せない、忘れられない風景です。
涙が教えてくれるのは、「愛は季に映り煌めいて、情景は心駆け巡って」。
合掌。
ご依頼主様 奈良県葛城市 N様
告別 ニコ11歳 令和3年1月25日