シェルドちゃん
冴ゆる季節の満月は、心なしか冷たく感じてしまいます。
周りの星達も白く輝いて見えて、雲は光を隠さぬよう薄っすらと流れていました。
家族皆んなで祈りを捧げて、あなたが旅立ちます。
あなたの全てを抱きしめて来た日々、それは途轍もなく愛しいものでした。
それが永遠に続くと願った想いは、儚くも遠く過ぎ去ります。
それでも愛は、永遠の愛となって、あなたを抱きしめることでしょう。
家族とともに在った風景は、煌めく星に変わるのでしょう。
月の満ち欠けにも似て、想いは揺れることになるかも知れません。
しかし愛は、美しい銀河を支えにして、変わらずに注がれ、偲び続けます。
涙が教えてくれるのは、「愛は永遠の愛となって、全てを抱きしめて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 N様
告別 シェルド15歳 令和3年1月29日