ヤマトちゃん
夜来春雷の声を聞いて、霧雨降る一日が始まりました。
春を告げる声は、野鳥の囀りへ変わり、季が動くのを感じていました。
変わらないいつもの家族の愛に見送られ、あなたが旅立ちます。
地上に在るその清らかな愛は、長年あなたを思いやり慈しんで来ました。
そして、応えるあなたの正直な愛に、癒やされてたくさんの幸せをもらいました。
愛しいあなたへ、感謝を忘れずに、過ぎた思い出を大切にします。
やがて百花は開いて、その美しさを咲き誇り、目を和ませてくれるでしょう。
其処にあなた達の面影を見出して、また一つ季を数えます。
其の季の風景に映る永遠の家族として、心に記して留めます。
涙が教えてくれるのは、「清らかな愛は、季に映る面影を心に記して留めて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 S様
告別 ヤマト18歳 令和3年3月13日