空(くう)ちゃん
青い空に白い上弦の月、奇しくもイギーの時と同じだった。
まさかの思いで、お前の名を呼び続けた。
体調を持ち直したお前だったから、力無く横たわる姿が信じられなかった。
呼び声に呼応して、翼をピクリと動かし続けてくれた。
しかし其の時は長くは続かず、涙で歪んだお前の姿となってしまった。
刹那、駆け巡ったお前との4年間、ありがとう空ちゃん。
お前とのおしゃべりはとっても楽しかったよ。ほんと面白かったな。
救急車の音声を覚えて、「キュウキュウシャ トオリマス」には笑った笑った。
毎朝「オハヨウ」の挨拶もしたし、そんな日常に癒やされて、幸せだったよ。
涙が教えてくれるのは、「会話できた幸せに、愛しさも空しさも募って」。
合掌。
依頼主 和歌山県和歌山市 土佐野 枝動
告別 空4歳 平成29年11月27日
チェリーちゃん
緑地公園へ来て、外灯二つに照らされながら、秋の夜は更けようとしていました。
黒い木立のシルエットを仰ぐと、その先に見慣れた夏の星座が在りました。
家族の祈りを受けて、其の星座の方角へ、愛しいあなたが旅立ちます。
穏やかな寝顔のあなたは、過ぎた日の幸せを噛みしめるようです。
長い間、家族として全てを共にした満足が、その表情からうかがい知れます。
一途な愛が、真の愛を得た喜びがあふれて来ています。
真の愛は、あなたに感謝して、これからも一緒に歩んでくれます。
きっと、未来のことは、その都度その場面であなたに語ってくれます。
そうして永遠の家族は、変わらない愛の中で安らかに居ます。
涙が教えてくれるのは、「一途な愛の姿は、真の愛の中で安らかに」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 N様
告別 チェリー18歳 平成29年11月19日