空(くう)ちゃん
青い空に白い上弦の月、奇しくもイギーの時と同じだった。
まさかの思いで、お前の名を呼び続けた。
体調を持ち直したお前だったから、力無く横たわる姿が信じられなかった。
呼び声に呼応して、翼をピクリと動かし続けてくれた。
しかし其の時は長くは続かず、涙で歪んだお前の姿となってしまった。
刹那、駆け巡ったお前との4年間、ありがとう空ちゃん。
お前とのおしゃべりはとっても楽しかったよ。ほんと面白かったな。
救急車の音声を覚えて、「キュウキュウシャ トオリマス」には笑った笑った。
毎朝「オハヨウ」の挨拶もしたし、そんな日常に癒やされて、幸せだったよ。
涙が教えてくれるのは、「会話できた幸せに、愛しさも空しさも募って」。
合掌。
依頼主 和歌山県和歌山市 土佐野 枝動
告別 空4歳 平成29年11月27日