ココちゃん

冷たい雨の降っていた朝で、ポトポトと涙のように落ちてきていました。
パパとママと最後の散歩に出て、祈りの中であなたを見守ります。
バラの咲く所で、ヒヨドリの惜別の声を聞きながら、あなたが旅立ちます。

愛はあなたの傍に居て、心配そうに、それでも気丈に寄り添います。
幼いあなたが寂しくならないように、ありったけの愛を注ぎます。
もっともっと溢れたであろう其の愛は、あなたの血流となって、魂が記憶します。

月の夜ならば、あなたの面影は浮かび、微笑んでくれるでしょう。
無月だとしても、あなたの居場所は解っていますので、偲び続けます。
其の時、涙零れても許して下さい。あなたを愛する想いは変わりませんから。

涙が教えてくれるのは、「月の情景に、なお愛を注いで」。
合掌。

ご依頼主様　　和歌山県和歌山市　I様

告別　　　　　ココ2ヶ月　平成29年12月8日