ヒロユキちゃん
夕刻少し風が出て、ほんのり冷たさが頬に触れて、流れて行きます。
遠景に海に架かる道を望んで、海を渡って来る風なのでしょうか。
よく晴れた日は、海上の雲に微かにグラデーションを作りながら、日の入りを待っていました。
家族皆んなに見守られ、山鳥ひとつ啼く時、あなたが旅立ちます。
優しさはあなたに触れて、温かさに包まれながら、其の魂へと寄り添います。
祈りは、愛の中で静かに渡り、あなたの周りで浮かんでいます。
「ありがとう」の気持ちを、最後に伝えれば、涙零れてきます。
どうしようもなく、寂しさは募って、心空しくさせてしまうのです。
それでも、忘れられない思い出に手を合わせれば、笑顔のあなたが居ます。
涙が教えてくれるのは、「愛しき日々に感謝すれば、笑顔のあなたが居るから」。
合掌。
ご依頼主様 大阪府阪南市 T様
告別 ヒロユキ14歳 平成30年2月3日