祭(まつり)ちゃん
穏やかに晴れて、幽かな海風の冷たさを、心地良く感じていました。
鳶ふたつ、ゆっくりと弧を描いて、時折ひるがえり並んで飛んでいました。
積む悲しみは、鮮やかな青のもと、和らいでくれることを願っていました。
変わらない愛が見送る中、あなたが旅立ちます。
愛の声は、いつも決まって、命と生の尊さと出逢いへの感謝です。
そして其れは、高僧の如く、成道と云う尊厳を知らせています。
愛は縁を紡いで、清らかに永遠となります。
虹の景色のように、其れは美しく、其れは気高いものです。
其処にあなた達が居ます。清らかな愛を知るあなた達が。
涙が教えてくれるのは、「紡いだ縁は、清らかに永遠と成って」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 M様
告別 祭16歳 令和元年12月28日