マロンちゃん
久しぶりの雨となって、薄暮は、余計に薄暗く寂しくなっていました。
ラッシュアワーの喧騒を迎えて、街はテールランプの赤が連なっていました。
いつもの愛で、家族皆んなの祈りの中、あなたが旅立ちます。
遠い日より、支えてくれた愛は、いつも傍に在って癒やしてくれました。
家族の愛も呼応して、それぞれの愛が大切に慈しみました。
ふたつの愛は、解り合えて、其の全てを抱きしめて来ました。
開けて、雨上がりの虹の向こうに、すでに寄り添うあなた達を見ます。
天地いっぱいの感謝をこの夜空に放ち、其の煌めきが増しますように。
愛は、無数の星を数えるように、其の思い出を偲びます。
涙が教えてくれるのは、「全て解り合えて、無数の思い出が在って」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 S様
告別 マロン7歳 令和2年11月2日