マリンちゃん
嵐がかすめて過ぎたあと、夜空に見慣れたふたつの星が瞬いていました。
それは、長い間近い所に位置して、いつも寄り添うように見えていました。
家族大勢で祈りを捧げる中、そんな夜空へあなたが旅立ちます。
その星の情景は、父娘の或いは家族のようで、光り合う加減に胸篤い想いでした。
大きな光で優しく照らし、応える光に癒やされ続けているかのようです。
互いを見守り、捜し呼び合うには、天地に出色の情景です。
夜空にも青空にも、あなた達を想い偲び続けます。
虹の儚さに、愛は忘れずに、面影を捜し追います。
星景の切なさに、愛は忘れずに、名を呼び感謝を伝えます。
涙が教えてくれるのは、「捜し呼び続けるのは、愛が忘れないから」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県岩出市 D様
告別 マリン16歳 令和3年10月1日
チャチャちゃん
季節の変わり目に、また嵐が近づいて来て、影響出そうなお天気です。
どんよりとした雲に覆われた午後に、蒸し暑さを感じていました。
僅かな風に吹かれて、緑の中を、あなたが旅立ちます。
愛はなお、あなたを思いやり慈しみ、想い伝えて寄り添います。
駆け抜けた年月が、楽しくて幸せだった事が、思い浮かんできます。
いつもあなたが傍に居た日常は、慎ましくも満ちた日々でした。
その円な瞳で、あなたが見て来たものは、安心と信頼の愛でしたね。
いつだってどこだって、其の愛は傍に在って、包んでくれましたね。
応えてあなたの愛は、癒やしを与え続けてくれました。
涙が教えてくれるのは、「安心と信頼の愛に応える愛は、癒やしをもたらせて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県岩出市 O様
告別 チャチャ10歳 令和3年9月30日
マロンちゃん
お昼からはどんどんと雲が増えてきて、今宵の十五夜は望めそうにもありません。
垂れ込める雲を恨めしげに眺めながら、蒸し暑さの中に居ました。
いつもの愛に見送られて、最後のあなたが旅立ちます。
長い間、癒やし続けてくれたあなたへ、心からの感謝が在ります。
あなたの存在が、明日への活力になった事は云うまでもありません。
あなたへ最後のメッセージを伝える為、きっと、十五夜は在ると信じて偲びます。
虹の景色に面影を追えば、皆んなから可愛がられる姿が目に浮かびます。
それは、末っ子の徳として、地上での日常と変わらずに、目を細めます。
そこに、地上の愛が常に在って、あなた達を支えているはずです。
涙が教えてくれるのは、「愛は面影を追い、永遠の家族に目を細めて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県岩出市 T様
告別 マロン16歳11ヶ月 令和3年9月21日