キャロルちゃん
一日中降り続く雨で、南へ向かうほど、其の雨脚は強まっていました。
冷たい雨は、悲しみの雫さながら、止むことのない様子で落ち続けます。
連なる山に、白くたなびく雲が幻想的な自然へ、あなたが旅立ちます。
あなたとの日常は、大輪の花のように、煌めき輝いたものでした。
木漏れ日のようにあなたに癒やされ、喜びと幸せは天地いっぱいに在りました。
感謝いっぱいで、心をこめて、「ありがとう」の気持ちを伝えます。
この雨が止む時、西方の光によって、虹がもたらされるのでしょう。
たとえ見えなくとも、心の中に、其の景色は浮かび映るでしょう。
あなたが変わらないまま居る、穏やかで安らかな光景です。
涙が教えてくれるのは、「感謝の心に、虹の光景は浮かんで」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県日高川町 T様
告別 キャロル8歳 平成31年3月19日