りんちゃん
秋晴れは今日も続いて、清々しい大気の中で迎える朝でした。
雲ひとつ無い青空に、野鳥ひとつ旋回して滑って行きます。
小川のほとりで、家族の祈りの中、あなたが旅立ちます。
堪えきれずに零れる涙は、清らかなまま地に染みて行きます。
想いは香に溶け入って、感謝を含んで大気に漂います。
あなたの姿そのままを、季と自然と愛とが表して、時が動いています。
20年の長きに渡り、育んだ全てのものを、簡単に言葉では言い得ません。
ただ、「ありがとう」の一言だけが、シンプルなままに湧き出てきます。
それだけ、築いた愛は、純粋で慎ましく清らかなものでした。
涙が教えてくれるのは、「愛は清らかにして、姿そのものを表して」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県紀の川市 S様
告別 りん20歳 平成30年10月26日