ジョンちゃん
鉛色の雲は低く重く垂れ込めて、空一面に不安な情景が広がっていました。
池の畔に来て、水鳥のくぐる姿をとどめて、安らぎを求めて過ごします。
季のため息が聞こえそうな幽な時を、あなたが旅立ちます。
天香久山を背にあなたを想うと、厳かに過ぎた日が蘇ります。
威風堂々たる日常は、凛としたあなたが作り、其の愛が築いたものです。
其の愛の優しさは、殊の外柔らかくて、心穏やかに癒やされて来ました。
地上の愛は、あなたの残した全ての物に感謝して祈ります。
あなたがいつまでも、健やかで凛とした姿で、幸せのまま居られますように。
遠く離れても、魂と心は繋がって、これからも一緒に歩みます。
涙が教えてくれるのは、「地上の愛は、凛とした天上の愛をとどめて」。
合掌。
ご依頼主様 奈良県桜井市 M様
告別 ジョン12歳 平成30年11月17日