きゅうとちゃん
雲に切れ間が出て、明るい星から瞬き始めて、方角を掴めるようになっていました。
夜になっても蒸し暑さは残り、今日もまた秋に似つかわしくない気候です。
不安定な夜空を仰ぎながら、祈りの中を、あなたが旅立ちます。
頬寄せる愛は、変わらずに地に在って、あなたにもいつも触れて来ました。
積む悲しみにも、幸せな日々に感謝して、あなたを送ります。
癒やされ続けた日々は、愛しい日々は、忘れること無く心が憶えています。
月下に、あなた達を想い偲びます。
たとえ無月でも、優しさや温かさは心で感じ取ります。
今までそうだったように、これからも心と魂は繋がり、ずっと傍に居ます。
涙が教えてくれるのは、「常住の愛は、頬寄せる愛」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 U様
告別 きゅうと12歳 令和元年11月24日
虎太郎ちゃん
どんよりと、一面雲に覆われた天は、蒸し暑さを少し落としていました。
似つかわしくない季の中で、太陽の位置さえ判らないまま、天を仰いでいました。
地上の愛はあの日と同じで、清らかな温かさのもと、あなたが旅立ちます。
いっぱいの感謝は、出逢いから長い間、紡いで来た日常にあふれます。
紡いだ縁は、やがて安心と信頼を得て、固い絆となりました。
そして、今日までいっぱいの癒やしと幸せを授けてくれたのです。
振り返れば、泣けるほど愛しい日々です。
喜びはいつも傍に在って、満ち足りた日々でした。
あなた達の安らかさを願い偲びながら、天へ、いっぱいの感謝で名を呼びます。
涙が教えてくれるのは、「紡いだ縁は、いっぱいの感謝あふれて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 M様
告別 虎太郎17歳 令和元年11月24日