きゅうとちゃん
雲に切れ間が出て、明るい星から瞬き始めて、方角を掴めるようになっていました。
夜になっても蒸し暑さは残り、今日もまた秋に似つかわしくない気候です。
不安定な夜空を仰ぎながら、祈りの中を、あなたが旅立ちます。
頬寄せる愛は、変わらずに地に在って、あなたにもいつも触れて来ました。
積む悲しみにも、幸せな日々に感謝して、あなたを送ります。
癒やされ続けた日々は、愛しい日々は、忘れること無く心が憶えています。
月下に、あなた達を想い偲びます。
たとえ無月でも、優しさや温かさは心で感じ取ります。
今までそうだったように、これからも心と魂は繋がり、ずっと傍に居ます。
涙が教えてくれるのは、「常住の愛は、頬寄せる愛」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 U様
告別 きゅうと12歳 令和元年11月24日