虎太郎ちゃん
どんよりと、一面雲に覆われた天は、蒸し暑さを少し落としていました。
似つかわしくない季の中で、太陽の位置さえ判らないまま、天を仰いでいました。
地上の愛はあの日と同じで、清らかな温かさのもと、あなたが旅立ちます。
いっぱいの感謝は、出逢いから長い間、紡いで来た日常にあふれます。
紡いだ縁は、やがて安心と信頼を得て、固い絆となりました。
そして、今日までいっぱいの癒やしと幸せを授けてくれたのです。
振り返れば、泣けるほど愛しい日々です。
喜びはいつも傍に在って、満ち足りた日々でした。
あなた達の安らかさを願い偲びながら、天へ、いっぱいの感謝で名を呼びます。
涙が教えてくれるのは、「紡いだ縁は、いっぱいの感謝あふれて」。
合掌。
ご依頼主様 和歌山県和歌山市 M様
告別 虎太郎17歳 令和元年11月24日