チビちゃん
季は少し足踏みして、冷たい春風が吹く朝でした。
花枝は動かんとして、弾けそうな膨らみのまま、その時を待っています。
野鳥ひとつ、けたたましい惜別の声をあげる中、あなたが旅立ちます。
大好きなあなたは、いつも傍に居てくれて、癒やしてくれました。
いっぱい遊んで、楽しい時間を一緒に過ごしましたね。
長い間の感謝を伝えて、幸せだった時に手を合わせます。
虹はまたひとつ景色を変えて、変わらない愛の中に在ります。
季に映り煌めいて、愛はなお傍で寄り添ってくれるのでしょう。
地の愛は、健やかさと安らかさを願い続けて、偲びます。
涙が教えてくれるのは、「愛は季に映り煌めいて、常住の愛の中に在って」。
合掌。
ご依頼主様 奈良県葛城市 N様
告別 チビ16歳 令和4年3月6日